厄介な騒音トラブル
ペット可の物件の物件に住んでみたけど、そこまで防音がきちんとされておらず騒音トラブルに巻き込まれた、活動時間帯が違うために隣からの音が気になるなど、騒音問題は色々なケースがあると思います。
さらに自分にとってはささいな生活音でも他の人にとっては騒音と感じるケースもあるようです。
近年、このようなご近所の騒音トラブルについて悩まれる方が増えてきました。
そこで新しい物件を借りる前に、防音性の高い物件を探すコツを紹介します。
建物構造をチェックする
騒音トラブルにそもそも合わないために、入居前から防ぐ方法が知りたいものです。
そのためには、前もって建物構造のチェックを行う必要があります。
これは賃貸住宅を借りる前の書類の建物構造欄に書かれています。
まずは建物構造の種類について紹介します。
一般住宅に使用される建物構造は主に次の3種類があります。
1つ目は、木造です。
こちらはコストが安く、通気性が良いために湿気が多い日本では広く使用されています。
さらに外からくわえられる圧力に対してはコンクリートよりも頑丈です。
しかし通気性が良い分、音も通しやすいという欠点もあります。
また木造物件の場合、壁が薄いというケースが多くみられるため防音としては1番向いていません。
2つ目は鉄骨造です。
こちらは木造よりは鉄骨や鉄材を素材に使用しているため、防音性がやや高くなります。
軽量鉄骨造と重量鉄骨造があり、防音に向いているのは重量鉄骨造です。
3つ目は鉄筋コンクリート造です。
こちらは素材がコンクリートと鉄筋でできています。
コンクリートの層が厚く、中の密度が高いために防音性は1番高くなります。
さらに鉄骨鉄筋コンクリート造という種類もあります。
こちらは鉄筋コンクリートよりも耐震性が高いですが、防音性には特に違いはありません。
内見で確認すべきこと
建築構造をチェックすることにより、防音性が予想できることが分かりました。
しかし、より確かに防音性をはかるなら契約前の内見で確認することが良いでしょう。
チェックポイントは次の3つがあります。
1つ目は、部屋の中央を手で叩いてみることです。
何も音が返ってこない場合、外に音が漏れている可能性があるので防音性が低くなります。
2つ目は、部屋の四方をコツコツと軽く叩いてみることです。
壁がコンクリート造だと、音は一切響かずに「コッコッ」といったくぐもった音がします。
コンクリートではない場合は「コンコン」という高い音が響くので防音性は低いということになります。
3つ目は、窓の位置や大きさをチェックしておくことです。
音が出入りする場所は壁や地面からもですが、その多くは窓から入ってきます。
大きい窓は日当たりが良いですが、その分騒音もひどくなります。
さらに窓が電車や繁華街に面していた場合も同様です。