荒川区のエリア情報
東京都の魅力は、何と言っても下町にあります。
ひとくちに「下町」と言ってもその定義は難しいのですが、浅草寺のある台東区や東京スカイツリーのある墨田区は下町として定義してしまってもかまわないのではないでしょうか。
台東区や墨田区と並んで、荒川区も下町と呼べるさまざまな遺産を抱擁しています。
東京に来て間もない人は、こういった古き良き江戸を彷彿させる地域に足を運び、かつて存在した文化に思いを馳せるのもいいかもしれません。
荒川区内には国の登録文化財が241件、東京都の指定を受けているものが7件、そして国の指定を受けている者が1件あります。
荒川区は縄文時代の貝塚なども出現している古い地域ですから、たまには歴史をたどってみるのも悪いアイディアではありません。
荒川区のおすすめスポット
荒川区内には数多くのおすすめスポットがありますが、その中でも欠かせないもののひとつにいくつかの神社仏閣があります。
中でも西日暮里にある臨済宗妙心寺の青雲寺は、江戸時代から「日暮の里」と呼ばれており、荒川区内では見逃せない観光スポットとなっています。
寛政10年(1798年)あるいは文化6年(1809年)建立とも言われている青雲寺は、「月見寺」「雪見寺」とも呼ばれており、風流を好む江戸の文人墨客からは高い評価を得ていました。
青雲寺はまた、滝沢馬琴の筆塚があることでも有名です。
東京の中でも古い地域である荒川区には、由緒のある神社仏閣が他にもたくさんあります。
その中でも特に有名な素戔雄(スサノオ)神社は、素盞雄大神(スサノオオオカミ)と飛鳥大神(アスカオオカミ)をご祭神としており、年間を通じて多くの参拝者が訪れています。
素戔雄神社は795年に創建され、特に1858年(安政5年)には江戸で流行ったコレラを鎮めたことで知られています。
素戔雄神社では6月2日に宵宮祭が行われる他、9月15日には飛鳥祭として湯立行事が行われます。
文化財も数多いので、一度訪れてみることをおすすめします。
諏訪神社も、荒川区内では有名な観光スポットです。
1202年に創建されたと言われている諏訪神社は、西日暮里駅から歩いて3分と便利なロケーションにありますので、気軽に訪れることができます。
もう一つ、南千住にある浄土宗の浄閑寺も機会があれば訪れてみたい観光スポットです。
遊女の投げ込み寺としても名高い浄閑寺は、吉原遊廓のすぐ近くにあります。
浄閑寺は吉原遊廓よりも2年早く、1655年に創建されました。
浄閑寺では毎年4月30日に、文豪永井荷風を偲ぶ「荷風忌」も開催していますので、興味のある人は立ち寄ってみることをおすすめします。