板橋区のエリア情報
板橋区も、東京の古き良き伝統を守っている地域のひとつです。
「板橋」という名前の由来に関しては諸説ありますが、石神井川に掛けられていた橋が平安時代としては珍しかったため、そのまま地名になったという接岸あります。
板橋区の面積は32.22km2、総人口は582,142人となっています。
板橋区は下町の佇まいを残しているとともに、工業集積地としても有名です。
神社仏閣などの古い建造物も多いので、近くに住んでいる人は時間を見つけて訪れてみるのもおすすめです。
古い史跡を訪れることは、日本の魅力を再発見することにもつながります。
板橋区のおすすめスポット
板橋区の中でも、特に人気のあるおすすめスポットが「板橋十景」です。
板橋十景というのは、赤塚溜池公園周辺から始まって板橋〜志村一里塚〜石神井川の桜並木〜松月院〜南蔵院に至るコースのことです。
いずれも観光スポットとして有名ですので、ぜひ時間を見つけて回ってみてください。
板橋十景のスタート地点ともいえる赤塚溜池公園周辺には、約200本の梅の木が植えられており、早春に見どころとなります。
3月上旬には毎年梅まつりも開催されていますので、季節を合わせて訪れてみることをおすすめします。
赤塚溜池公園は室町時代に起源を持つ由緒ある公園で、釣りを楽しむこともできます。
板橋の地名の発端ともなった旧中山道の中宿付近、石神井川に架けられた橋も、見ておいて損はありません。
国の史跡としても指定されている志村一里塚も、板橋十景のひとつとして有名です。
一里塚は慶長9年2月4日に徳川家康が日本橋を起点とし、全国の街道沿いに1里(4km)毎に築かせたもので、現在、東京都内では北区の西ヶ原一里塚と共に志村一里塚と2箇所にしか存在していません。
板橋十景のひとつである「松月院」も有名な観光名所です。
松月院は由緒のある寺院で、本尊である釈迦牟尼仏坐像はもとより、普賢菩薩像や文殊菩薩像などの寺宝が保存されており一見の価値があります。
松月院には「次郎物語」で有名な小説家、下村湖人のお墓や高島秋帆の顕彰碑などもあります。
板橋十景の中では、東京大仏も有名です。
東京大仏は板橋区赤塚の浄蓮寺にある大仏のことで、座高8.2メートルと日本では3番目の大きさを誇っています。
このように板橋区は、東京都内にありながら豊かな自然に恵まれたエリアでもありますから、週末に散歩するのもおすすめです。
かつては加賀前田藩の下屋敷で、火薬を製造する板橋火薬製造所(東京第二陸軍造兵廠板橋製造所)があった加賀公園や、八代将軍吉宗が命名されたと言われる薬師の泉公園などは、近くに住んでいる人はぜひ見ておきたい場所です。